どんなお話?
番長と呼ばれる子が、
給食は好きなものだけ食べ、嫌いなものは残してしまえばいい
と、クラスみんなをそそのかすので、
クラスの給食のお鍋は、いつもお残しでいっぱい。
作った給食を残され続け、給食のおばちゃんたちは
給食を作らない宣言をします。
これで番長は懲りるかと思いきや・・・
小学1年生とは思えぬ包丁さばきを披露します。
彼が作った給食を、みんなにふるまうことになりますが・・・
食育の絵本?
給食は、好き嫌いをせずに、残さず食べましょう。
そんな、食育的お話ではありますが、教訓的な感じがしません。
給食のおばちゃんたちが、どんな想いを込めて作っているのか、
学校中のみんなの分を時間に間に合うように作ることの大変さ、
作ったのに食べてもらえない気持ち、
そんなことが、この迫力あるイラストと、
テンポのよいお話でするっと入ってきます。
番長の横暴をいさめない先生や、
職場放棄の給食のおばちゃんをつっこんではいけません。
何せこれは楽しむ絵本ですから。
バイリンガル絵本
バイリンガルとは、2言語を自由に使え話せることですが、
この絵本「給食番長」はバリンガルで書かれています。
英語?フランス語?と想像するでしょうが、
なんと博多弁とのバイリンガル絵本です。
上手に博多弁を話せるなら、
ぜひこちらで読み聞かせをしてみたいものですが、
標準語の方でも、十分楽しめます。
作品情報
給食番長 長崎出版/好学社
作:よしながこうたく
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