つみきのいえ

つみきのいえ 白泉社  平田研也 加藤久仁 絵本

どんなお話?

海の水がだんだん上に上がってきている
町がありました。
住んでいた家が水の中に沈んでしまうと、
その上に新しい家を建てます。

何回も何回も繰り返していくうちに、
それは、まるでつみきを積み上げたような
家が出来上がっていきます。

かつて、町には多くの人が住んでいましたが、
多くの人が家を作り続けることをやめ、引っ越していきました。

おばあさんを亡くしても、ずっとこの町に残り、
暮らしているおじいさん。
また水があがってきたので、新たな家を作ろうとした時のこと、
大工道具を海に落としてしまい、
海にもぐって取りに行くことに。

するとそこには、おばあさんが生きていた時に住んでいた家、
娘が花嫁に行った時の家、初めて子供が生まれた家、
下へ下へといくと、どの家にもたくさんの思い出がありました。

おじいさんは一人で住んでいるけれど、
つみきのようにたくさんの思い出が積み重なったお家で
過ごしています。

アニメーションから絵本へ

数々の賞を受賞した、短編アニメーション「つみきのいえ」を
絵本としてリメイク、書き下ろされたものです。

ページをめくる毎に
おじいさんの人生をさかのぼっていく。

最初はつまらなそうな表情で釣りをするおじいさんが、
最後のページで、新しくできたお家の窓辺で、
パイプをふかしてるおじいさんの表情は、幸せそうです。

絵本 つみきのいえ
絵本 つみきのいえ

床の上に水があがってから次の家を作り始めるけど、
もうちょっと早めに
家を作り始めた方が良いのでは…と思ってしまうシーンです。

絵本 つみきのいえ
絵本 つみきのいえ

作品情報

つみきのいえ 白泉社
文:平田研也
絵:加藤久仁

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