どんなお話?
大きくなったら飛行士になりたいと思っている
少年ラチは、犬も、暗い部屋も、友だちさえ怖い
弱虫でした。
仲間外れにされて泣いてばかりいるラチは、
絵本を読んでばかりいました。
ある朝、ラチは目が覚めるとベッドの傍に
小さな赤いらいおんがいました。
この小さな赤いらいおんは、ラチを強くすると言って
一緒に毎朝体操をしたり、散歩をして過ごしていくうちに
ラチは、犬も暗い部屋も怖くなくなりました。
らいおんがいると思うだけで、怖くなくなり、
意地悪な子に立ち向かうことができるようになったラチ。
ラチが強くなったと確認したららいおんは、
1通のすてきな手紙を残し姿を消していました。
心の支え
誰だって、怖いものや不安なことがある。
そして、心細い時がある。
そんな時、ラチにとっての赤いらいおんの様に
心に支えとなるものがあれば、
弱虫だって、怖がりだって、ちょっとずつ乗り越えていける。
らいおんとのお別れのシーンは、ちょっと悲しいけれど
心の中にずっとらいおんは居てくれるはず。
らいおんは、次はどんな子のところに行くのかな?
作品情報
ラチとらいおん 福音館書店
絵・文:マレーク・ベロニカ
訳:とくながやすもと
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